桐箱制作の流れ

01.製材

材料の桐を作品のサイズに合うように丸太から板状に成形していきます。弊社では、全て自社作業にて製材を行っています。

02.プレーナー加工

カットした表面の荒い製材を、機械によるカンナがけで手触りの良いなめらかな状態に加工します。

03.高周波乾燥(そり留め)

複数の板を接着して一枚板の状態にするために使用します。手作業による接着と比べて、高周波により強度の高い接着を行う事ができます。

04.木取り(寸法合わせ)

寸法を合わせるために木を裁断することです。複数の板を重ねて一度に裁断します。

05.箱組み(糊付け)

板の側面に接着剤をつけて板を張り合わせ、輪ゴムなどで仮止めしながら固定していきます。ここで箱のカタチが出来上がります。

06.箱組み(ペーパーがけ)

箱の細かな凹凸を滑らかにするためにサンドペーパーをかけます。ある程度は機械で行い、最終的には職人の手により仕上げます。

07.面取り

カンナがけにより、角をならしていきます。職人の長年の技術により、ひとつひとつ手作業で丹念に行います。

08.木蓋と身に分ける

まだひとかたまりの立方体の状態の箱を切り分けます。ここではじめて蓋と身に分けます。

09.ヤロウ入れ

ヤロウとは蓋の立上り部分であり、これにより蓋が身の部分にはめ込まれ固定される構造となっています。この作業の出来次第で密閉度が決まる、技術を要する重要な作業です。

10.塗装加工

表面を塗装加工して強度や艶を出します。

11.箔押し

印鑑のように版を押し当てて、箱に着色を行います。圧によりすこしエンボス加工されたようになります。箔押しを行う事で高級感が格段に上がります。

12.焼き印

熱した印を桐箱に押し当てることで、焼き込みによる転写を行います。文様などによく用いられます。

13.検品・検査

蓋の締まり具合や箱全体を調べ、欠陥の検査や細かい最終調整などを行い完成となります。